浅野栄一『ケインズの経済思考革命』勁草書房

われわれニートにとって,ケインズとはどんな存在なのであろうか。われわれは当然自発的に失業しているのだから,われわれの存在をケインズはどう考えるのであろうか。 本書は,著者が述べるように,著者のケインズ研究の集大成であり,また昨今盛んに研究が…

宮崎義一『現代企業論入門』有斐閣,1985年

「働かざるもの食うべからず」とは,時代や体制を問わず妥当する,人類普遍の格率であろう.しかしわれわれニートは,各々固有の事情のもと,働かざるとも生きてゆける.なぜであろうか.この問に答えるためには,現代資本主義がいかなるものであるかを確認…

Roy Harrod,Are These Hardships Necessary?,Rupert Hart-Davis,1947.

この本はわずか10日で完成された。ハロッドは,47年8月時点での政府の政策を大至急に批判し,その修正を求める必要に迫られていたからであった。 その批判の要点は,戦後イギリスの労働党政権による資本支出計画を削減せよ,ということであった。ケインズ主…